数学2007-解答を眺めて!

大問1
数学的帰納法で証明するわけだが、n=kで成り立つと仮定し、
n=k+1でも成り立てばokなんだが、このn=k+1とはどんなふうになればいいか、
わかりやすいときとわかりづらいときがあるが、今回はわかりやすい場合の方だ。
しかしそれを数学的に書くのが微妙だと思う。
河合塾に掲載されている最初の書き方がとてもわかりやすい。


大問2
問題文を読み、条件式を満たすべき図が描けるかがポイントだと思う。
もし図が問題文に描かれていたら、チャート式の例題にも掲載される問題となるうるのではないだろうか。
二つの条件式の相対的な関係の把握につきる。
最初、一つの角度が決まり、一つの辺が変化していくのかと思っていた。
具体的に実験するときは、二つではなく四つぐらいは書いてみるべきだ。
なんかチャートの問題に近づけて考えてしまうところに問題あり。


大問3
2004年度の大問1の焼き直し版?
このときは座標設定での解法は泥沼にはまりこむ問題だった。
今回はその方法で場合わけのケースだが、状況把握がとても難しい。
普通、最大・最小値の問題が多いわけだが、「共通範囲」を求めよとは新たなるバージョンですね。
ちょっというか、かなりヒネリましたね。
出題範囲は「2次関数」だけでもそれなりの問題になるんですね。


大問4
成分計算とかだと計算が煩雑になるし、計算ミスしやすくなるから、
ここはHCで次数下げでうまくいけばいいのだが・・・?   
HCはハミルトン・ケーリーの定理の略記号。
行列といえば、なんといっても固有値とか一次変換かな、今後出題されそう?
とくに一次変換あたりに力を注いでみよう。


大問5
問題文を良く読むことだと思う。問題文には無駄なところはない。
確率問題はあまり得意な分野ではないので・・・。
裏が出るとすべて取り除く、振り出しに戻れですか、ルールとはいえ厳しい。


大問6
 y=f(t)を上からと下からと押さえるということなのか?


【総評】
出題者は受験生の盲点を知り尽くしている。
問題の切り口がなんともうまい。
はなっから、この問題はステ問とか見極めが難しい。
何ヶ月もかけて作成した問題だから、しかたないか・・・。
なかには模試よりこちらの方が合うとかいるんだろうな。


いずれにしても学コン常連さんにとっては、やさしい問題なんだろうなぁ〜。